旧静岡県道38号線・青田隧道

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A地点 旧道分岐 A地点から旧道を見る。

青田隧道は山に囲まれた掛川台地の南の出口として明治28年に建設された隧道である。 現在、近代土木遺産「青田隧道他、旧県道の煉瓦トンネル群」 として一括りでBランクに登録されている 物件であるが、大正期は県道相良掛川線に指定されており、 他の煉瓦トンネル(桧坂隧道、岩井寺隧道)とは路線を異にしていた。
当時は素掘りの隧道が一般的だった遠州地方において 総煉瓦巻きの造りは珍しく、さすがは主要県道の隧道と言えよう。 昭和48年に隧道の西側に新青田トンネルが開通している。
 
青田隧道全景(掛川側)

新青田トンネルは旧隧道より高い位置を通っているので、 バイパスの勾配も結構きつくなっている。 その為、歩行者・自転車は、専ら平坦な旧道を利用しているようで通学生の通りが多い 旧道である。

 
青田隧道 掛川側坑口
明治28(1895)年竣工、延長223.7m、幅員4.0m、高さ3.0m

広い翼壁が特徴的なイギリス積みの坑門。 アーチ環上部は至ってシンプルであり、 帯石以上の部位(扁額も含めて)が存在しない。 元来こういう構造なのか、あるいは災害による消失なのか現地では判断がつかなかった。
   
坑門のアップ 隧道内部(中央部付近)

内部も総煉瓦巻きだが現在の隧道利用者の主役である歩行者に配慮してか、 大部分が白パネルで覆われており、築110年以上が経過している 古隧道でありながら陰鬱な雰囲気はあまり感じない。
 
青田隧道 大東側坑口

大東側の坑門はコンクリートにより補修されている為、旧態を留めていないが 塗りが薄いのかアーチの一部に煉瓦が露出している箇所があった。
こちら側は坑門に少なくとも扁額を設置するだけのスペースは存在している事から、 掛川側の帯石以上欠損説を裏付ける根拠の一つにはなるだろうか。
   
露出している煉瓦の一部。 大東側の坑口全景。

 
B地点 大東側旧道分岐

   
新青田トンネル 大東側坑口 新青田トンネル扁額

前述の通り新青田トンネルは旧道よりも高い、 稜線にかなり近い位置を貫いている。
その為、延長は旧隧道の3分の1ほどしかなく、歩道スペースも十分でない事から 近々撤去される可能性が濃厚(その場合でも旧隧道は存続する)だと言われている。
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