旧国道305号線・越前海岸の旧隧道群(呼鳥門周辺)

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銭ヶ浜隧道 三国側坑口
昭和34年竣工 延長39.7m 幅員5.5m 高さ4.5m

越前町に入って最初の隧道になる銭ヶ浜隧道。昭和34年竣工で大味隧道と同様、隧道リストの状態のまま現役で頑張っている。
   
銭ヶ浜隧道 敦賀側坑口。 扁額は当時の県知事・羽根盛一氏(S30〜S34)の銘。




   
A地点 呼鳥門トンネル三国側坑口 A地点から旧道を見る。

銭ヶ浜隧道を抜けるとすぐに次のトンネル、呼鳥門トンネル(2002年3月竣工、延長394m)が姿を見せる。
このトンネルの旧道には隧道記号が描かれているが、現在は公園として整備されているので車で通り抜けることはできない。 旧道を跨ぐ奇岩・呼鳥門は福井県有数の景勝地と言うことで多くの観光客で賑わっている。
 
呼鳥門

現道時代には呼鳥門の真下にロックシェードがあったはずだが、廃道化と同時に撤去されてしまったようだ。 景観第一ということだろうが、ここでしか見られない二重トンネルとも言える貴重な物件だったので道路マニアの観点からすれば残って欲しかった。 往時の写真が載っているページを見付けたので興味のある方はこちらへ。 それと呼鳥門の由来を以下に紹介(現地の案内板より)。

呼鳥門
県道の新設中に発見された洞穴である。 大きさは、高さが約15m、幅約30mある。 日本海に張り出した礫岩の断崖基部が、太古の昔から長い年月をかけて 風と波の浸食作用によりくり抜かれてできた洞穴である。 荒々しい岩肌、海の青さ、洞穴をとおして山肌に自生する「越前水仙」 や「菜の花」などが見事にマッチし、越前海岸を代表する景勝のひとつになっている。
また、この洞穴はここを訪れる人々の心に「大自然に対する畏敬の念」を抱かせる迫力で迫ってくる。 付近は、シベリアから飛来する渡り鳥のコースに当たり、すぐ近くにある「鳥糞岩」は 名の示すように渡り鳥などの糞で白くなる。
なお、この洞穴は、平成14年3月まで国道305号線の天然トンネルとして利用されてきた。 1958年(昭和33年)に県道として道路が開通したとき、第37代福井県知事・羽根盛一氏が 「渡り鳥を呼ぶ門」ということで「呼鳥門」と命名した。

   
本来はここにロックシェードがあった。奥に見えるのが鳥糞岩。 呼鳥門を見上げる。

遊歩道は呼鳥門手前で終わり、呼鳥門を潜る旧道は立入禁止になっている。 足下に散乱する岩を見ればそれも当然、直撃を受ければ即死は免れまい。 思った以上に危険な場所なので、頭上に細心の注意を払い足早に潜り抜ける。
 
敦賀側から呼鳥門を振り返る。


 
空から見た呼鳥門の図(案内板より)


 
鳥糞隧道 三国側坑口
昭和32年竣工 延長159.0m 幅員5.5m 高さ4.5m

続いて例の鳥糞岩を貫く鳥糞隧道。昭和33年、この隧道の竣工をもって主要地方道・敦賀三国線が全通した。 延長は昭和42年当時、路線中最長の159mである。
   
扁額は羽根知事の後任、北栄造知事(S34〜S42)の銘。 内部は大部分が素掘り。

 
鳥糞隧道 敦賀側坑口

こちら側は絶壁の直下に坑口が口を開けている。景観は抜群だが安全面では呼鳥門同様、非常に頼りない。 一応、坑門にロックシェードが設けられているが、大規模な崩落があれば一溜まりもあるまい。こんな道が僅か3年前まで国道だったとは驚きだ。
   
坑門のアップ。 扁額はロックシェードに付けられている。

 
B地点
呼鳥門トンネル敦賀側坑口(敦賀側旧道分岐)


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