旧国道305号線・越前海岸の旧隧道群(玉川周辺)

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A地点 玉川トンネル(1992年6月竣工、延長952m) A地点の分岐から旧道を見る。

玉川トンネル三国側坑口。
旧道は坑門脇から分岐しているが、有名な越前海岸崩落事故が起こった海岸沿いの断崖路であり、 当然のごとくゲートによって封鎖されている。 今では地形図始め、あらゆる地図から消されてしまった旧国道だが、 玉川トンネル開通以前の地図ではこの旧道区間に2つの隧道(玉川一号、二号)があることになっている。
 
B地点から越前岬を見る


 
B地点 第一洞門(仮)

現道からも見えていた、巨岩を叩き割ったかのような深い切通し。 昭和20年代にこのような大規模な切通しの道を造るとは思えないので自然の地形だろうか?
切通し直下の洞門は、そのまま岩を貫く素掘り隧道へと接続している。
   
洞門内部 玉川二号隧道 三国側坑口

洞門自体に痛み、汚れはなく、本来ならば安心して歩けるはずなのだが、 崩落事故の前例が前例だけに通過中、とても心穏やかではいられなかった。 隧道は延長、立地から二号隧道の方だと思われる。
 
玉川二号隧道 敦賀側坑口
昭和18年竣工 延長48.0m 幅員4.0m 高さ3.7m

二号隧道を抜けると敦賀側坑口も直接、立派な洞門と接続している。 前後の洞門が現在でも十分通用する幅員を持っているのに対し、 中間の隧道だけはどう見ても離合不能である。 単に撤去されただけなのかもしれないが、 周囲には照明はおろか反射板、幅員減少の標識さえ全くなく、 夜間、悪天候時などは相当危険な箇所だったように思う。
   
玉川二号隧道から続く第二洞門(仮) 第二洞門から第三洞門を見る。(共に仮称)

 
C地点 第三洞門

小規模な切通しに設けられた三つ目の洞門。 ここが現存しない玉川一号隧道(昭和15年竣工、延長16.0m、幅4.0m)の跡地ではないかと思う。 自信も根拠もあまりないけど、ここ以外にそれっぽい地形は見当たらなかった。
洞門に付けられている青いプレートには「玉川洞窟観音」と書かれているが、 御神体も現道傍に遷されており、主を失った海食洞が残るのみ。
   
元の御座所だった海食洞。 第三洞門と第二洞門。その間に洞窟観音があった。

 
D地点から三国方面を振り返る。

奇岩の只中を通過する旧国道は景観の点ではこの上なく素晴らしい。 全線が安全と引き換えに失われた景勝地と言えるだろう。
   
D地点 不幸な事故現場へ続く第四洞門(仮)

現役さながらの状態で残っていた旧道だが、 道路上に建てられた何かの施設により行き止まりとなる。
この先こそが1989年7月16日の崩落事故により、突如として廃道になった超危険区間だ。

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