旧国道305号線・越前海岸の旧隧道群(糠二号隧道)

トップページに戻る道路旧道一覧に戻る



   

3年前に越前海岸の隧道群を探索した時には見付けられなかった 廃隧道の一つを今回発見したので、ここに報告する。糠二号隧道である。
言い訳がましいが前回は時間も押していた事もあって「撤去されたんだろうな〜」 などと結論を急いでいたのだが、よくよく考えてみると56.0mもの長さを持つ隧道が、 地形の限られたこの海岸線で跡形もなく撤去し切れる物だろうか? そう思って注意深く山際を窺いながら走行していると、割とあっさり発見してしまった。
新道は一号隧道同様、磯を埋め立てて建設されている。
   

まず発見した三国側坑口前はワイヤーやら漁業関連?の資材で雑然としている。 コンクリート+木製扉という封鎖方法からして、 倉庫として利用されているのだろう。 封鎖は割としっかりしており、施錠もされていたので内部を窺い知る事は出来そうに無い。

 
二号隧道の敦賀口跡辺りから糠集落を見る。
奥の岬の先端付近に糠一号隧道がある。

   
糠二号隧道 敦賀側坑口跡 ここがおそらく坑口だった…

敦賀側の坑口は現道の法面に埋め込まれてしまったらしく、 本来の坑門は完全に失われているようだ。 ただ、坑口があったであろう斜面を地形から推測する事は難しくない。
 
糠二号隧道内部
竣工年不明、延長56.0m、幅員4.5m、高さ4.5m

敦賀側坑口の消失を確認する為、僅かな隙間からカメラを差込み、 何度かの失敗の末にようやく洞内の全体像を捉える事が出来た。 結果はやはりコンクリートによる完全な閉塞であった。 残された空間を見る限り延長が56.0mもあるようには見えないので、 新道建設に当たり隧道が大きく削られたのだろう。



 
高佐漁港より高佐隧道方面を見る

最後にもう一つのやり残しとして残っていた旧高佐隧道について。
こちらは地形図通りに現道のすぐ隣に旧道が存在し、隧道も現存していた。 スペックから昭和42年の全国隧道リストに記載されているのは、 この隧道に間違いないようだ。今も本来の利用方法かどうかは別として、 駐車場兼歩道トンネルとして大切に使われている。
   
高佐隧道 三国側坑口 高佐隧道 敦賀側坑口


高佐隧道:竣工年不明、延長51.0m、幅員3.5m、高さ3.0m


トップページに戻る道路旧道一覧に戻る