魚梁瀬森林鉄道・東川隧道

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魚梁瀬大橋

魚梁瀬集落、丸山台地へ架かる高知県道54号線(魚梁瀬公園線)の魚梁瀬大橋。
魚梁瀬ダム建設以前は橋の直下が魚梁瀬の中心部であり、林鉄の拠点駅・魚梁瀬停車場が置かれていた。 今回目指す東川支線もこの辺りから本線から分岐していた。
この日は橋の塗り替え作業により時間通行止(1時間毎に10分通行可)がされていて、探索予定に大きな制限をかけられてしまった。

 
A地点 下屋敷橋

現在の車道で東川に向かうには魚梁瀬大橋を渡ってすぐに右に分岐する。
この道路はほとんどの地図で県道369号線(大木屋丸山線)となっているが、諸事情あって県道指定には至らず、村道の「大木屋小石川林道」のままらしい(馬路村民さんより)。

   
下屋敷橋より東川方面を見る。(軌道の痕跡有り) 下屋敷橋より魚梁瀬方面を見る。(軌道の痕跡見えず)

林道に入って約1km地点の下屋敷橋からは軌道跡と思しき切通しと東川支流の谷に架かっていた橋跡(橋台、橋脚)が確認できた。
この日の水位では下屋敷橋前後の軌道跡は水没していないようだが、長年の水位の増減によって多量の瓦礫が堆積し、目に見える痕跡は少ないようだ。
この先の隧道を含む今回の林鉄跡は「ツーしま。」の掲示板の情報を元に探索しました。thanks!
 
B地点

橋台に立つため慎重に斜面を下ってみたが、崩れやすい瓦礫の斜面のため途中で激しく滑落してしまう。 運良く途中で廃棄物に引っかかって止まることができたから良かったものの、 斜面の滑りの良さを考えるとそのまま湖にダイブという展開も有り得た訳で…。 廃線歩きに慣れた人でも無闇にこの辺りの斜面を下りるのはオススメできない。
写真は落下した地点から撮影。対岸に目をやると土砂が堆積して軌道跡を隠しているのがよくわかる。

   
B地点付近から東川方面を見る。 左の写真のアップ。

軌道跡を辿ることはできなかったが、目で追っていると坑門らしき物が見えた。 木々の茂り方から判断すると、どうやら最高水位ギリギリの位置であり、この隧道が水没するほどの貯水量は希なのではなかろうか。
 
東川隧道 魚梁瀬側坑口

さらに接近して撮影。
事前にこの様子は写真で見せて頂いていたが、実際にこの目で見ると接近不可と認めざるを得ない。 隧道へ至る軌道跡は僅かな石積みを残して崩れ去り、ほぼ垂直の斜面となってしまっている。期待していた林道からのアプローチも厳しそうだ。 最後の手段として考えていたボートもこの水位では何の役にも立たないだろう。
魚梁瀬側探索は坑門の造りさえもよくわからないままに(遠目にはコンクリ製に見えたが)、できる限りのズーム写真をもって終了となってしまった。

 
C地点

林鉄に代わって付け替えられた林道は隧道の上を浅く短い切通しにて越えている。

 
林道橋より軌道跡を見下ろす

最後の望みをかけて東川側の坑門を探しにかかる。 こちら側は隧道を抜けてすぐに橋を渡っていたようで、頑丈そうな石積みの橋台が現存していた。

 
東川隧道 東川側坑門

そしてこれが橋台の傍に残る東川側坑門。
魚梁瀬側より林道から近く、坑門が石造りなのがはっきり確認できた。 積もった土砂の中、僅かに坑口が口を開けており、こちら側から隧道に進入することができれば、先ほど断念した魚梁瀬側坑門に至ることもできるかもしれない。


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