旧富山県道42号線・小森谷隧道

トップページに戻る道路旧道一覧に戻る



   
A地点
旧道分岐(小森谷トンネル福光側坑口)
小森谷トンネル銘板
1980年9月竣工 延長222m 巾6.5m

蔵原隧道から戻り、再びA地点の分岐に立つ。
次の狙いは蔵原隧道と小森谷トンネルの間にあるはずの(旧)小森谷隧道だ。 地図によると現トンネルのすぐ傍に隧道があるはずなのだが、 薮がひどく坑口はおろか旧道の道筋さえも確認できない。
土を盛られて埋められている可能性もあるのでとりあえず小矢部側に回ってみることにする。
現時刻は16時30分。ここを今日最後の探索と決めているので時間は十分に残っている。
 
B地点 旧道分岐(小森谷トンネル小矢部側坑口)

小矢部側もかれこれ薮が濃いのだが、足場が平坦な分だけアプローチは容易そうだ。 薮を掻き分け前に進む。

 
小森谷隧道 小矢部側坑口
昭和29年竣工 延長168.0m 幅員2.7m 高さ4.0m

旧隧道は現トンネルのすぐ隣に口を開けていたため薮漕ぎ1分程で隧道前に到着。 坑門のデザインはすぐ傍の蔵原隧道によく似ているが、断面はこちらが一回り小さいだろうか。 傷みは相当に進んでおりあちこちにコンクリートの剥落が見られ、心なしか内壁が歪んでさえ見える。
幸いまだ貫通しているのでこの隧道を通り抜けて福光側坑門に辿り付けそうだ。 福光側から現道への復帰が難しそうであれば小森谷隧道を往復するのも良いかもしれない。
   
扁額 「小森谷隧道 昭和二十九(?)年九月竣工」 全体的に損傷の激しい坑門。
   
隧道中央部付近から小矢部方面を振り返る。 埋没の進む福光側出口。

洞内は最初から水没していたのだが、水深は膝以下であり全然問題に思っていなかった。 ところがちょうど真ん中まで進んだ辺りから洞床を泥濘が支配し始め、 次第に前進が困難になって行った。
ようやく「この隧道は入ってはいけない隧道だった」と気付いたものの、 既にズボンの汚れはひどく、いまさら福光側の激薮からアプローチするのも嫌だったので 散々苦労しながらも貫通を果たした。 168mの隧道に7分の時間を要しているので時速1.4kmほどか。 ここの泥は初代大森並にひどかった…。
 
小森谷隧道 福光側坑口

福光側は坑門が崩れ落ちてきた土砂によって押し潰され、完全に埋もれてしまっている。 残されているのは坑門を剥がれ、山の地肌がむき出しの開口部のみ。
   
隧道より福光方面を見る。

さて、隧道を福光側に出られたのは良いが洞外は予想通りの激薮であり、 僅か数10m先に停めているパッソまで容易に帰還できそうにない。 さらに悪いことに泥の中を悪戦苦闘している間に左の靴が脱げてしまっている。 この薮を靴下で突破するのは痛そうだし、かと言ってあの隧道を引き返すのも気が進まない。。

 

考えていても仕方ないので日没までまだ少し時間もあることだし、 取り敢えずいろいろな角度から隧道を撮ってみることに。
10枚ほど写真を撮った所で右方から歩いてきた生物がおもむろに隧道上に陣取った。 幸い小さい子供だったようだったこともあってか しばらく目を合わせただけで去って行ったのだが、こんな車通りが多い県道の傍に出るもんなんですか??

 

親が出てきてもいけないので新トンネルの坑門脇を滑り落ちるようにして現道に脱出(片足着地)。 さすがに私の格好は目立ったようで道行くドライバーから散々奇異な視線を感じました。 まあ、少しは慣れてますけど(^-^;

トップページに戻る道路旧道一覧に戻る