宮ノ川の廃隧道

 
宮ノ川トンネル周辺

今回のマフ巻きさんとの合同探索は地形図で見つけた高知県三原村の実線隧道だ。
位置的に新トンネルに当たる村道・宮ノ川トンネルが1998年に開通しているが、 実際にはそれより随分古い時期に廃止されているようだ。何時どんな目的で造られ、そして何時頃廃止されたのだろうか?探索してなお謎多い廃隧道であった。
α星さんの情報によると正式名称は「宮ノ越隧道」、昭和26年竣工で延長76.1m、往年は蝙蝠の隧道と呼ばれていたという。

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A地点 左折すると宮ノ川トンネルへ B地点 アスファルトは旧道の痕跡?

探索は薮の濃さそうな宮ノ川側を避け違野側から行ったのだが、結果から言うとこれは失敗だった。 こちらは旧道自体が見付からず、何度か斜面を登り下りした挙句に結局1時間ほどで断念することとなった。
 
宮ノ川トンネル
1998年2月竣工 延長270m 巾10.5m

それにしても、僅か6年前に竣工したトンネルの旧道が全く見付からないというのはどういう訳だろう。

   
C地点 県道46号線 D地点 これが旧道?

旧道分岐点をいくら探しても見付からないので、県道46号線(中村宿毛線)から斜面を登ったりもしてみた。
C地点辺りから直登すれば必ずどこかで旧道を横切るだろうという計算だ。 その結果、ついに見つけたのが右の写真の道。しかしいくら何でもこれは…、急勾配に加え幅は2mにも満たないただの獣道では?
最後の手段として左の写真に写っている軽トラのお爺さんに隧道のことを尋ねてみた。 最初はよくわからないような感じであったが、やがて思い出したようで知っている範囲のことを教えて頂いた。 要点をまとめると、
・確かにあの獣道の先に素掘りの隧道が存在する。
・自分は長年この辺りで生活しているが隧道を利用したことはない。
・もう長いこと利用されていない。埋められてはいないらしい。
 
E地点

この情報を元に最後の探索を試みるが、やがて薮の中に獣道を見失ってしまったので、 こちら側の坑口はやはり埋められていると仮定して探索の継続を諦めることにした。




   
F地点 旧道分岐 G地点

宮ノ川側の旧道分岐は一目でわかるほどはっきりしている。 薮が濃さそうなので敬遠したものの違野側の方が、それ以上にひどい状態だったのでもはや全く気にならない。 道の痕跡がはっきりしているだけでありがたい。
 
H地点

薮地帯は日当たりの良い分岐付近だけで森の中に入ると旧道は道の形をはっきりとさせてくる。 元々未舗装の林道のような道路だったようだ。
   
I地点 苔生した生垣造りの擁壁。 I地点 マフ巻き氏「あったー!!

 
宮ノ越隧道 宮ノ川側坑口

隧道は現存していた。しかも出口の光が見えている。
あれほど探して見付からなかった違野側に通じていたとは驚いたが、 通り抜けることさえできれば違野側の坑口も発見に至る訳だ。 だが、事はそう簡単には運ばなかった。

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