愛媛鉄道跡・大越隧道

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長浜町大越 県道から見える大越隧道

愛媛鉄道時代の終着駅「長浜町」付近にも廃隧道が残されている。
現在線(予讃線)はトンネルを使わず、地形に沿って線路を敷いているので愛媛鉄道の頃よりも、多少線形が悪くなっているように見える。
 
大越隧道 大洲側坑口
大正7(1918)年開通 ・昭和10(1935)年頃廃止

坑門は愛媛鉄道隧道に共通して見られる石積み+煉瓦アーチ製。八多喜の三隧道と同様、国鉄買収に伴う改軌工事によって廃止された。
この隧道は現在線に遮られどこにも通り抜けられないため、廃止後に人の手が加えられることなく当時の姿を残している。
   
坑門のアップ。 入口から出口が見える。長さは約80m。

   
隧道中央部辺り 足下を見ると…

出口の見える短い隧道と思って油断していると大量の瓦礫につまずいてコケそうになった。隧道内に目立った損傷は見えず、どこから運び込まれた物なのかはわからない。懐中電灯必須。
 

出口付近だけ不自然なほど大量の煉瓦が剥がれていた。 おそらくこれは改軌時に隧道を拡幅(あるいはそのための調査)しようとして人為的に剥がしたのではないかと思われる。 その結果何らかの問題があって大越隧道は拡幅されることなく廃棄されてしまったのではないだろうか? 洞床に散乱する瓦礫の中には煉瓦はなく、どこかに持ち出されてしまったようだ。
   
普段はあまり見ることのできない煉瓦アーチの断面と外側。 煉瓦は二重巻き。

 
大越隧道 長浜側坑口


 

坑門上部

隧道より長浜方面を見る。

長浜側の隧道出口は深く長い切通しになっている。至る所で土砂崩れが起こっており、地質は脆そうに見える。 この地形が大越隧道を廃棄させた原因かもしれない。

 
長浜町駅跡

現在の県道24号線の終点(駅の跡地はガソリンスタンドになっている)に愛媛鉄道時代の長浜町駅があった。 海のすぐ手前であり、この位置から線路の延伸は不可能だったため、昭和10年10月の下灘〜長浜間開通時に現在の場所に移設された。

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