国道425号線・坂下隧道

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坂下隧道 下北山側坑口

全国区の酷道である国道425号線最初の峠越えになる坂下隧道。
国道起点の尾鷲市街から直線距離にして1〜2kmしか離れていないが、 経由地に集落がほとんどないため交通量は極めて少なく、今の所は新道建設の予定はないようだ。
なお坂下隧道を含む路線は全国隧道リストが作られた昭和42年当時は「一般県道 折立尾鷲線」であり、 数年後に昇格したらしく昭和52年の地図では主要地方道になっている。そして昭和57年には現在の国道425号線(牛廻越を除く)となった。
この坂下隧道については「日本の道」サイトに詳しいので是非ご一読を。

 
坂下隧道 明治44年竣工
延長333.3m 幅員2.5m 高さ4.6m

尾鷲〜下北山間には多くの小隧道が存在するが全て昭和30年代のコンクリ隧道であり、 煉瓦製である坂下隧道の美しさとは比べるべくもない。
   
堂々の扁額「坂下隧道 明治四十四年八月竣工」 斜め積みのデンティルが美しい。

 
内部(中央部辺り)

先ほど紹介した「日本の道」によると坂下隧道は両坑口から掘り進めたため、 開鑿接点の天井の高さに違いがあるということなのだが、大部分が凹凸の多い素掘りなので 私にはどこが接点なのか全然わからなかった。もしかすると特にボコボコしているこの辺りが接点かも!?
   
一箇所だけある短い煉瓦覆は坑門と同じイギリス積み。 尾鷲側出口。

 
坂下隧道 尾鷲側坑口

こちらは内部のライナープレートに加えて、煉瓦アーチの上に鉄板を被せて補強している。
   
苔むした扁額。 尾鷲側坑口全景



 
おまけ 坂場トンネル下北山側坑口
昭和33年竣工 延長74.0m 幅員3.5m 高さ5.0m

地図上では坂下隧道と同時代の隧道に見える坂場トンネルだが、 扁額によると竣工年は意外に新しく昭和33年3月となっている。 坂下隧道開通から47年間はトンネル左手の薮地が道路として使われていたはずだ。 薮の先に見える現道との合流点は、極めて曲率半径の小さいヘアピン状になっている。
   
坂場トンネル。昭和33年3月竣工。
 
尾鷲側坑口。
トンネルによって曲折は多少緩和されたが見通しは悪くなった。

 
坂場トンネルから尾鷲湾、国道起点方面を撮影。
次回は明治33年に竣工したという「初代・坂下隧道」へのアプローチに挑戦。

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