伊尾木林道跡・障子薮隧道

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安芸市宮田岡(有ノ木橋東詰め)

伊尾木林道(軌道)の起点、伊尾木土場付近。
伊尾木林道に関する情報は少なく、全体的に軌道跡がどこを通っていたのか判然としないが、起点からしばらくは伊尾木川東岸を通っていたと思われるので、この県道207号線(大久保伊尾木線)が軌道跡なのかもしれない。
   
A地点 唐谷橋(小川林道分岐) B地点

この日のメインは伊尾木林道から分かれる小川林道であったので、分岐に当たる唐谷橋に車をデポして徒歩探索に切り替える。 ここで伊尾木林道最初の発見になる高架橋が見えた。県道と同じく平地を通っているものとばかり思っていた軌道が、こんな大規模な高架橋を持っていたとは意外だった。
 
小川川橋梁

橋は緩やかな角度で曲がっており、その屈曲箇所はコンクリ製、最後の小川川を跨ぐ直線部分はガーター橋となっている。 ガーター橋はともかく、コンクリ橋の重量は大変なものだろうから、それがこの橋梁が撤去を免れ無傷で残った原因だろうか。
10本もの橋脚を持つ小川川橋梁は今後の更なる発見を期待させてくれたが、残念ながら橋を渡った先で伊尾木林道跡は再び痕跡を消し、長く姿を現さなかった。
   
C地点 D地点

県道207号線は小川川を渡ると短い区間ではあるが二車線になっている(左の写真)。この県道の拡幅は位置的に軌道跡に大きな影響を与えているはずで、 完全に消滅してしまったか、落石防護ネットの裏に僅かに削り残されているだけだと思われる。
さらに進んで大磯林道分岐を過ぎた辺りからは県道は断崖の狭路になり、他に道が通れる箇所も痕跡もないのでこの辺りは軌道跡を転用したものではないだろうか。(右の写真)
   
E地点 奈比賀橋
軌道は川を渡らず東岸を進んでいたと思われるが未確認。
F地点
これでも一応県道同士の交差点。208号線(正面)はここで終点になる。

   
黒瀬橋 旧黒瀬橋跡と黒瀬地区

軌道跡を追いながら奈比賀、入河内を抜け黒瀬地区に差し掛かる。
ここまで県道からは軌道の痕跡を見つけることはできなかったが、ようやく対岸へと渡る古い橋の跡を見つけた。 旧橋を渡った先は地形的に見て築堤状の道、もしくは桟橋の軌道が続いていたようだが、今ではそれらは完全に消滅して田んぼになっていた。 旧橋の角度は現道のコースとは少しずれているので、橋の架け替えだけなら前後の道路まで撤去する必要はなさそうな気がする。やはり旧橋の先には自動車通行には適さない軌道由来の軟弱な道が存在していたのだろうか。 ちなみに現黒瀬橋の架設は昭和50年3月のことである。
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