喜佐方隧道

喜佐方トンネル(河内側坑口)

この隧道は改修中に何度か工事現場を見たことがあるが、 残念なことに当時はトンネル新設工事(宇和島道路建設と混同していた)と思っていたので、 旧隧道の存在に気付くことはできなかった。
吉田町誌には
「隧道工事中の写真をみると、 それはほとんど素掘りの状態に近くトンネル掘削技術の進んだ今日からして、 まことに原始的な感じさえいだかされるわけであるが…」と記載されている。

現路線名
旧路線名
竣工年
現状
延長
幅員
高さ
覆工
所在地
(一)河内立間T線
(一)河内立間線
昭和16年
平成5年拡幅
175.0m
(173.0m)
3.2m
(6.0m)
4.0m
(4.7m)
北宇和郡吉田町

   
喜佐方隧道掘削直前の様子 喜佐方隧道工事の様子(内部)

喜佐方隧道建設概要
町村道喜佐方、立間線道路改築工事 北宇和郡喜佐方村大字沖村荒地田より竹城峠(隧道)を経て同郡立間村二番耕地字ウラタに至る。工事費総額 金六万五千壱百四円 延長八六八・九一米 幅員四・〇米 隧道一七五・〇米 喜佐方側道路三五五・〇米 立間側道路三三八・九一米 (喜佐方村誌より)

 
記念碑に残る「喜佐方隧道」の文字

喜佐方隧道開通記念碑
喜佐方地区は四方小丘に囲絶せられ、その境域の狭隘と交通の不便とは甚しく産業文化の発達進展を阻み住民の久しきに亘る痛恨事であった。國鉄宇和島線の開通、立間駅の設置の事あるや竹城下に隧道をと夢想する者あるを富地在住山下重久氏深く之に共鳴せられ援をその伯父山下亀三郎氏に懇請せられ直ちに開鑿経費全額寄附の快諾を得られた。かくて昭和十五年六月六日着工 十七年二月二十五日竣工を見た延長一七五米これが即ち喜佐方隧道である。本隧道の完成は住民をして暗雲を排し陽光を仰ぐの感あらしめ新生命の息吹を感得して更正の思あらしめるもの賓に言語に絶する感激の■である。合併による大吉田町の出現を機とし碑を建て、記念とし併せて故山下大人の遺徳を偲び永く住民諸氏の感謝の意を喚起せんとするものである。
昭和三十年二月二十八日


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