呼坂隧道

呼坂トンネル(高知側坑口)

呼坂トンネルは窪川町内にある旧国道56号線のトンネルだが、 1988年に全面的に改修され、バイパスである窪川トンネル(1977年竣工、延長280m) と同規模のトンネルとなっている。現在は県道19号線(窪川船戸線)に指定されており、 また高知方面から国道381号線へのアクセス道としても利用されているため交通量は多い。

現路線名
旧路線名
竣工年
現状
延長
幅員
高さ
覆工
所在地
国道56号線
国道56号線
昭和5年
昭和63年拡幅
151.0m
(153.0m)
5.0m
(10.0m)
4.5m
(6.33m)
高岡郡窪川町

   
呼坂トンネルの銘板 呼坂隧道の扁額

残念ながらトンネルには隧道時代の面影は全く残っていないが、 法面には右書きの扁額が埋め込まれている。 必要に応じて隧道を改修することは仕方がないが、 銘板よりも古い時代から隧道が存在した事実を残すため、 何処ともせめてこれぐらいのことはして頂きたいと思う。

 
旧国道439号線 高須隧道

日頃からお世話になっている山形の廃道 さんの全国隧道リストによると呼坂隧道のデータは「昭和37年竣工、延長151.0m、幅員5.0m」となっているので 「昭和37年にもなって扁額が右書きなの?」と長く疑問に思っていた。
ところが最近になって土木デジタルアーカイブスの中で呼坂隧道の坑門図を見つけ、 それによると「呼坂隧道:昭和4年着工・昭和5年竣工、延長151.6m、有効幅4.5m、有効高5.2m」となっていた。 これは次項の高須隧道(昭和5年着工・昭和6年竣工)と有効幅、有効高は全く同じであり、更には坑門の造りさえもほとんどと言っても良いほどそっくりであった。
一時は「昭和初期竣工⇒昭和37年改修⇒昭和63年さらに改修」という経過があったのかと推理したが、 上の写真で隧道とワゴン車の大きさを比べてみても、昭和37年に敢えて拡幅改修しなければならないほど呼坂隧道が狭小であったとは思えない。 良質の資料である全国隧道リストだが、呼坂隧道に限って言えば隣の逢坂隧道と混同していることも考えられる。
   
呼坂トンネル北口の白看 ←船戸42km ↑須崎31km

以下におまけで窪川町の旧道に残る国道時代の遺物を紹介。
   
窪川駅北の交差点。国道標識が記載された青看が残る。 ←大正  高知→


 
国道381号線交差点。
←中村46km  江川崎58km→

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