無名隧道

無名隧道跡(奥が西都側)

最近の地図には載ってない「無名隧道」(昭和22年竣工)という隧道の所在を知るべく旧版地形図を取り寄せた結果、 林用機関軌道の隧道を転用した物であるらしい事が判明した。 しかし、地図から消えている通り既に隧道は無く、 現地には同規模の二つ連続する切り通しがあるだけだった。 延長25mなので両方が隧道だったという可能性は低く、この内のどちらか一方だけが隧道だったはずだ。 なお、この林用機関軌道は「全国森林鉄道」の巻末資料によれば 石河内森林軌道(大正10年開通・昭和36年廃止)に該当するようだ。

現路線名
旧路線名
竣工年
現状
延長
幅員
高さ
覆工
所在地
(主)東郷西都線
(主)延岡西都線
大正10年?
撤去
25.0m
3.5m
3.5m
児湯郡木城町


 
無名隧道跡(奥が東郷側)


 
昭和10年部分修正「尾鈴山」(1/5万地形図)
※カーソルを合わせると現在の地図に変わります

   
(新)鵜懐橋 (旧)鵜懐橋

現地で無名隧道の変遷を知るヒントを見付けた。 隧道跡地のすぐ北側に架かる鵜懐橋(うのつくろはし)がそれである。 まず、旧橋は昭和39年3月に竣工している。 これは森林軌道廃止から3年後であり、 この時に無名隧道も多少の拡幅を施して車道に転用したのだろう。 そして新橋。こちらは旧橋架設から僅か11年後の 昭和50年11月竣工で延長30m、幅員は8.0mまで広がった。 狭小な無名隧道も(新)鵜懐橋架設に併せ同時期に撤去された物と推測される。
 
無名隧道跡地から西都方面を見る。
奥には最近開通した鈴音トンネルの坑口が口を開けている。


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旧版地形図に描かれた石河内森林軌道からは無名隧道の他にも、 下流に3つの隧道記号が発見された。しかし、いずれも記号は小さく、 かつ現県道上に位置し現在の地形図からは消えている。 何よりこれらは隧道リストには載っていないのだ。 無名隧道より早い時期、つまり最初の道路転用時に撤去された可能性が高いように思われた。

無名隧道|一号隧道二号隧道三号隧道

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