旧中山道・家棟隧道

 
家棟隧道 長浜側坑口

日本の廃道 第13号」にて掲載されている滋賀県野洲市の天井川隧道・家棟隧道。
私も以前にここを訪れたことがあったのだが、今年の9月にとうとう解体されてしまったとの事。 折角だからこの機に便乗させてもらい、平成16年12月31日当時の様子を紹介する。

トップページに戻る道路旧道一覧に戻る



 
A地点 国道8号線

まずは現国道にあった家棟隧道の跡地。
10年前に通った時には、ここに国道を斜めに横切る橋梁型の水路があった。 「家棟隧道」の扁額も付いていたことから、これが昭和27年製の家棟隧道だと思っていたのだが、 nagajisさんの調査によれば、私の記憶にある水路橋は昭和40年代に改修された物である可能性が高いようだ。
ちなみに昭和27年は一級国道8号線(現在の国道8号線)が正式に誕生した年である。
   
B地点 家棟隧道跡
昭和27年竣工 L=30.0m W=7.0m H=4.5m
B地点より(廃)家棟川の下流側を見る
 

隧道(水路橋)は跡形も残っていないが、 撤去から日が浅いのかまだ国道の両側に家棟川の土手がそっくり残っている。 特に家棟川下流側はきれいにカットされており、天井川の河床・土手の構造がよく理解できる。
右の画像の土手の中を、今回の主役である旧中山道の家棟隧道が貫通している。
 
家棟隧道 長浜側坑口

大正6年から昭和27年までの35年間、幹線道路として活躍した(旧)家棟隧道。
総石造りであり、広い翼壁と4つの壁柱が印象的だ。
家棟川も撤去が進み、隧道の為だけに僅かに残されているに過ぎず、 風前の灯火といった趣すら感じさせる状況である。
   
壁柱のアップ。 扁額。帯石に竣工年が刻まれている。

 
隧道内部。
延長は国道の隧道と同様30mほど。


 
家棟隧道 草津側坑口

草津側はこの時はまだ工事が始まっておらず、 視界が狭いこともあってまだまだ往年の雰囲気を感じることができた。 今では隧道も撤去され、地形も一変してしまったようだが。
   
草津側坑口 扁額。

 
C地点 辻町集落の旧中山道


 
D地点から東海道本線と旧家棟川を見る。

東海道本線も開業当時は家棟川を天井川隧道で越えていたが、 昭和20年代の電化に伴い隧道は廃され、隧道の痕跡は全く残っていない。 線路の北側にあった朝鮮人街道の義王隧道も同様の運命を辿ったようだ。(日本の廃道より)

 

トップページに戻る道路旧道一覧に戻る