富山県道378号線・座主坊隧道

 
座主坊隧道周辺

富山県には個人的に日本三大廃隧道(道路部門)の一つに認定している物件が存在している。 中新川郡立山町・県道378号線(松倉宮路線)の座主坊隧道がそれである。
遠方である事もあり私が当隧道を意識するに至った経緯 はよく覚えてないのだが、 確か5年ぐらい前に宮路側の坑口を紹介しているサイトが当時あったような気がする。
全国隧道リスト」によると座主坊隧道の竣工年は昭和23年であり、 摘要欄には「交通不能」と記載されている。 隧道リストが昭和42年版であることを考えると一体いかほど「交通可能」な期間が あったと言うのか。
2005年になってようやく彼の地を訪れる機会に恵まれたので、 岩峅寺付近にて車内泊をし早朝から宮路側よりアプローチすることにした。

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A地点 林道新村線分岐

岩峅寺駅傍の宮路交差点から県道378号線を東進すると約2km、 上写真の手前辺りから県道は未舗装になる。
この日は事前情報はほぼ無い状況での探索であったが、 手持ちのツーリングマップ中部版(1989年)に座主坊隧道が載っており、 県道を走っていれば自然に隧道まで辿り着けるように記載されていた。 さすがに隧道を車で通り抜けられるとは思わなかったが、 この地図とカーナビがあれば少なくとも南口は簡単に発見できるだろうという油断に繋がってしまった。

   
B地点 分岐 C地点 採石場

林道新村線の分岐から少し進んだ辺りで、 頼りにしていたカーナビから早くも県道378号線が完全に途切れてしまう。 そのため単調な景色が続く中、 現在位置の把握が難しくなり、間違った沢道に入り込んだりして時間を無駄に費やす結果となった。(B地点)
C地点の採石所入口は以前、 座主坊隧道を扱ったサイトで見た記憶があったので、 ここまでの道が間違いでないことがわかった。 ただし、地図上のどの辺りに位置しているのかは依然わからないままだった。
 
C地点 県道は通行止になっていた。

採石所を過ぎると道幅は狭まるものの舗装が復活した。 ここまでの県道は採石所を行き来する大型車の往来があるため、 意図的に未舗装にしてあるんだろう。
この日、県道はここから通行止になっており、 急な環境の変化(舗装・道幅など)も重なってまたしても進路に自信がなくなってしまう。
   
D地点 E地点

上の写真2ヶ所の路肩崩壊が通行止の原因のようだ。
だいぶ後でわかった事だが、 この崩壊は2ヶ所ともごく最近(2005年夏)起こった物らしい。 路面の惨状を目の当たりにし、 いよいよミスコースの可能性を疑っている間に一台の原付が向こうからやってきて、 細い残存路面を巧みに通り過ぎて行った。 呼び止めて道を聞けば良かったなー。
 
F地点 赤倉橋(昭和46年竣工)


 
G地点

路面は再び未舗装になる。 道路の雰囲気も県道というよりはむしろ新設の林道のようになってきた気がした。 探索開始(林道新村線分岐)より既に40分が経過しており、これ以上の探索は断念した。 これも後日わかったことだが、 結局のところ道は間違っておらず、 今回の引き返し地点(G地点)は南口までは残り数百メートルという場所だったのだ。
ちなみにこの後は座主坊から西に向けて探索を続け、 最終的に小森谷隧道がこの日最後の探索物件になった。
   
H地点 採石所 H地点から県道を見下ろす。

引き返しながらも悔しさのあまり最後にC地点から採石所内に登ってみた。 遠目で隧道への軌跡が見えないかと思っての行動だったのだが、 当然のごとくそんな物は見えるはずもない。
座主坊隧道へのリベンジは2007年まで持ち越される事になった。

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